線量分布検証用水カラム
線量分布測定用水厚可変水槽は、患者QA用ファントムとして開発されたもので、治療計画に基づくビーム照射を行った際の3次元線量分布を評価するための装置です。
ビーム方向の水厚を自動調整し、各水厚通過後の2次元線量分布を2次元イオンチェンバアレイ(2D-Array)線量計(PTW製OCTAVIUS®729,1500)で測定することで、3次元線量分布を精度よく測定することが可能です。
なお、本水槽は水平(0°)、垂直(90°)、斜め(45°)の3方向の測定に対応します。
水平照射(0° ) | 斜め照射(45° ) |
垂直照射(90° ) | 2D-Arrayのセット状態 |
2D-Arrayの代わりに、マーカス、ファーマ、ピンポイントなどの線量計を装着できるホルダも用意しております。
※本装置に線量計は含まれておりません。
線量計ホルダ(マーカスチェンバ用) | 線量計ホルダ(ピンポイントチェンバ用) | 線量計ホルダのセット状態 |
光プロファイル測定器
光プロファイル測定器とは、炭素や陽子などの粒子線を蛍光板に当てたときに放出される光をCCDカメラで捕捉し、プロファイル解析を行うための暗箱です。蛍光板およびCCDカメラを当測定器にセットすることで、容易に光プロファイル観測を行うことができます。
照射野ビームの分布(線量分布)を一度に測定できる点において、光プロファイル測定器は、粒子線治療のQAにおいて、絶大な威力を発揮する測定器であると言えます。
基本モデルではCCDカメラを放射線ダメージから避けるために、光路は高精度ミラーで90度偏向させております。暗箱にはカメラ中心を軸とした回転機構が備わっており、水平および垂直照射をはじめ任意の照射角度に対応可能です(任意角照射対応はオプションとなります)。
有効照射範囲は250mm角となっております。また、CCDカメラには回転補正ステージが備わっており、付属のアライメント用校正ボードを使って、回転補正をすることができます。さらに照射側前面には、フィルム固定用ピッキングがあるので、CCDカメラと同じジオメトリでのフィルム照射も容易に行えます。
ハイブリッドファントム
汎用型CTファントム(ACTP)容器外観 | 固体ファントム(オプション) |
ハイブリッドファントムはCT装置の校正に使用します。アクリル製の円筒容器内の充填物を液体または固体のどちらにでも交換可能に構成したことを特徴とするCTファントムです。固体充填物(オプション)には35 mm間隔で試料容器を挿入するためのスロットが設けてあります本ファントムを用いる事で、試料容器の位置変更、試料の変更が容易となり、日常のQA/QCが簡便となります。試料容器の長さにより、標準型(容器長100mm)と多列型(容器長200mm)を準備しておりますので、お手持ちのモダリティに合わせて購入いただけます。
他にも、加速器エンジニアリングでは各種計測制御システムの設計・開発を行っております。また、お客様のご要望に沿った仕様変更も承っておりますので、お気軽にご相談ください。